【網入りガラスとは?】メリット&デメリットを解説します!

2021.1.21

網入りガラスの「磨き」とは?

網入りガラスは、ガラスの中に金網(ワイヤー)が入ったガラスのことを指します。
防火性や飛散防止効果に優れているため「熱で割れても飛散しないガラス」といえます。
「線入りガラス」「ワイヤー入りガラス」「防火設備用ガラス」とも言われていますが、すべて網入りガラスと同じガラスのことを指します。

建築基準法などで定められている「防火地域」や「準防火地域」に該当する場合は、網入りガラスを導入しなくてはなりません。
そのため、網入りガラスは、飲食店やガソリンスタンドなど火を扱う店舗で導入されています。

また、デザイン性も高いため、最近ではオシャレなガラスとして飲食店の窓やテーブル天板のデザインガラスとしても利用されています。

網入りガラスには「霞(かすみ)」「磨(みがき)」という2種類のタイプがあります。
2種類の特徴や違いについて解説していくので、使用場所に応じて使い分けましょう。

1.霞(かすみ)

霞は字のごとく「霞んで見えるガラス」です。ガラスの表面に細かな凹凸ができるように加工することで、視界をさえぎることができます。
お風呂などプライバシーを守りたい場所には、型板ガラスの霞を活用しましょう。

2.磨(みがき)

磨(みがき)は、ガラスが透明で表面がツルツルとしており、視界がクリアな点が特徴です。磨きタイプの網入りガラスは、製造時にガラス表面を磨いて透明にしています。
そのためガラスの表面を磨く工程が入る分、霞よりもガラスの値段が高くなってしまいます。

網の配置によっても種類が分けられる

ガラスのワイヤー配置は、ななめ配置の「ヒシワイヤ」と縦横配置の「クロスワイヤ」、縦線のみの「プロテックス」の3種類に分けられます。

1.ヒシワイヤ&クロスワイヤ

ななめにワイヤーが配置されている菱形模様のワイヤー配置を「ヒシワイヤ」といいます。
一方で、縦横に配置された格子状を「クロスワイヤ」といいます。

網入りガラスは、建設省告示第1360号により防火設備として定められています。
割れたときにガラスが金網に引っかかるため破片が落ちないのが特徴です。そのため、火の侵入や破片による怪我を防ぐ効果があります。

防火対策に優れていることから、延焼の恐れがある開口部や屋根、ビルといった高い場所にある窓に活用されています。

2.プロテックス

プロテックスは縦線のみで構成されており、網が交差していないため「線入りガラス」ともいいます。
防火設備には認定されていませんが、一般的なガラスに比べて割れたときの飛散が少ないという特徴があります。

そのため、窓の安全性を高めることができることから防煙垂れ壁などに使用されています。
また、安全対策に優れているため商業施設や工場、ビルの廊下などでも見かけます。

網入りガラスの利点

網入りガラスの種類や網の特徴を知ったうえで、さらに網入りガラスの利点について見ていきましょう。

1.ガラスが割れても破片が飛散しない

上記でも述べていますが、網入りガラスのワイヤーはガラスが割れた際の割れ落ちを防ぐ効果があります。

ガラスが割れても破片が飛散しないため、

  • 飛来物が窓に衝突した
  • 窓を割ってしまった

などという場合でも、破片による二次被害を防止することができます。

実は、網入りガラスの強度は通常のガラスとほとんど変わりません。
しかし、網入りガラスはワイヤーが入っているためガラスが割れたとしても、破片が大きく飛び散ることが少ないのです。

火災や台風があったとき、窓が割れて破片が刺さり怪我をする事はよくあります。
そこで、網入りガラスを使用することで、リスクを抑えることができます。

2.炎の燃え広がりを防ぐことができる

冒頭で、網入りガラスは「防火設備用ガラス」とも言われているとお伝えした通り、防火設備としても利用することができます。

万が一自宅から出火した場合、炎が燃え移る事態は避けたいところです。
窓やドア部分のガラスを網入りガラスにすることで炎の侵入や燃え広がりを防止し、火災被害の拡大を止めることができます。

一方で、網入りガラスは中に熱伝導性の高い金属があるため、通常のガラスよりも熱に弱いのです。
網入りガラスの遮炎性が高いといわれる理由は、ガラスが割れても中の網の力により、ガラスが飛散せずにガラス枠に留まるためです。

3.複層ガラスで防音も可能に!

網入りガラスは他のガラスと組み合わせることができます。
防音ガラスと組み合わせた複層ガラスにすれば、音の遮断も可能です。
複層ガラスにすればガラスとガラスの間に空気が封入されるため、遮熱性が高くなります。

網入りガラスに関する注意点

ここまで網入りガラスの利点を見ていきましたが、実は「網入りガラスは防犯用ではない」ということをご存知でしたか?
網目が入っているため、防犯用と勘違いする人も多い網入りガラス。
ここからは網入りガラスの注意点について3つご紹介します。

防犯性が低い

何度もお伝えしていますが、網入りガラスの中には金網が入っているため防犯に適しているかと思いがちですが、実は強度は決して高くなく、防犯目的には使用できません。

網はガラスの割れ落ちを防止する目的で封入されているため、簡単に切り取ることができます。
ワイヤーが破壊音を吸収してくれるため、むしろ泥棒にとっては目立たずにガラスを割ることができて、好まれるかもしれません。

もし網入りガラスで防犯効果も持たせたいのであれば、

  • 防犯ガラス仕様の防火ガラスへ交換する
  • 網入りガラスに防犯フィルムを貼る

ことで防犯性が期待できます。

熱割れが発生する

網入りガラスは熱湯をかけた程度では割れませんが、熱自体には強くありません。

ガラスには「熱割れ」という、熱くなり過ぎるとヒビ割れする性質があります。
主な破損原因は経年劣化ですが、網入りガラスはワイヤーが封入されているため、通常の板ガラスに比べると自然破損が起きやすい性質があります。

特に注意するべきポイントとして、ストーブやコンロがあげられます。
これらの機器が発する熱により網入りガラスが加熱されると、ヒビ割れが発生しやすくなるのです。

また、日光にも気をつけなくてはなりません。
日光が当たり続けたカーテンやブラインドが室内側のガラスと密着していると、ヒビ割れすることがあります。
もし賃貸物件で熱割れによって網入りガラスが割れた場合、修理費用は貸主負担となるため、放射熱を直接当てないように注意しましょう。

強化ガラスに加工できない

網入りガラスは強化ガラスにすることが出来ません。
金属製の網とガラスでは膨張係数が異なるため、熱処理加工すると割れてしまうのです。

そのため強化ガラスに変更したい場合は、窓ごと取り替える必要があります。

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