いわゆる普通の透明ガラスであるフロートガラス。
業者でなくともカットや穴あけなどの加工が容易であるため、DIYや窓ガラス交換用として、ガラス屋さんやネット通販でオーダーすることも出来ます。
本記事ではこのフロートガラスとオーダーの知識を解説していきます。
フロートガラスの基本情報
フロートガラスとは、一言で言うと普通の透明なガラスです。
大量生産されているためコスパが良いため、窓ガラスや棚の戸など様々な場面で使われています。
「フロートガラス製法」というガラス製造法が発明されてから現在まで、表面がスベスベで透明なガラスはほぼこの技術により製造されています。そのため、フロートガラスと呼ばれるようになりました。
そのほか、板ガラスや透明ガラス、ソーダライムガラスと呼ばれることもあります。
ソーダライムガラスは、原料が名前の由来となっています。
どんな人がオーダーするの?
建築や家具製作のプロはもちろん、プロでない一般の方も注文することが出来ます。
一般の方がフロートガラスを注文する際の目的は主にDIY(テーブル用の天板や食器棚の製作)や窓ガラスの交換です。
というのも、フロートガラスは加工が容易なのです。素人でもガラスカッターやガラス用砥石などの専用道具を使えば、カットや穴あけ、ふち・角の防ケガ加工なども自由自在です。
目的に応じてサイズや厚みの指定も可能でとても便利なのです。
フロートガラス注文時の確認点
フロートガラスのオーダーはガラス屋さんのほか、オンラインで受注している業者などへ依頼します。
その際に確認しておくべき点は以下の5つです。
- 発注する枚数
- ガラスの厚み
- ガラスの大きさ(タテ×ヨコ)
- 価格
- 加工の有無
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
発注する枚数
上述の通り、プロでなくとも、DIYや窓ガラス交換のためにフロートガラスをオーダー出来ます。
発注する枚数が業者規模でなくとも、ガラスのサイズが小さくても、受注してくれます。
例えばガラス1枚でも問題なく購入出来ます。
近場にはプロ限定対応のガラス屋さんしかない、という方はネットでの注文を受け付けている業者へ相談・見積もりしましょう。
フロートガラスの厚み
フロートガラスの厚みはJISによりきちんと種類分けされています。
一番薄い2mmから、2.5mm、3mm、4mm、5mm、6mm、6.5mm、8mm、10mm、12mm、15mm、19mm、22mm、25mmとなっています。
そして、それぞれの厚みからプラスマイナス0.2mm、0.3mm、0.6mm、0.8mm、1.2mmの誤差は許容されることになっています。
許容差はガラスの厚みにより異なります。
例えば、フロートガラス10mmであれば、10mmからプラスマイナス0.6mmまでなら誤差があっても10mmと呼ぶことになっています。
ガラス業者へオーダーする際は、必ず希望の厚みを聞かれます。
用途に合わせた厚みを確認しておきましょう。例えばテーブルトップであれば5mmがよく使われます。
ガラスに詳しくない場合は、用途を伝えて適切な厚みはいくつか相談するとよいでしょう。
なお、基本的には薄すぎると割れやすく、厚すぎると素人によるカット加工などは難しくなってきます。
フロートガラスの大きさ
フロートガラスのサイズはミリ単位でのオーダーが可能です。
正方形である必要もなく、柔軟なサイズ調整によりあらゆる用途に対応できます。
ただし、2mm、3mmは薄すぎて大きすぎると自重に耐えられないことがあるため、扱える大きさが決まっています。
1mを超える大きなサイズも発注可能ですが、取り扱いやすさも考慮することをおすすめします。
フロートガラスの価格
価格はガラスの厚み、大きさ、発注量、加工の有無により変動します。
基本的にはガラスが大きければ大きいほど料金は高くなります。発注枚数が多ければ多いほど料金が安くなります。
例えば厚さ5mで縦横30cm以下であれば1000円以下、縦横90cmだと5000円以上にはなるでしょう。
ほとんどの業者が無料見積もりサービスを提供しています。まずは相談・見積もりを行うとよいでしょう。
加工の有無
ガラスの加工も合わせて依頼することが出来ます。はじめに検討すべきは切断面や縁、角への加工です。
オーダーされたガラスは基本的に、より大きなガラスから発注内容に合わせて切り出されます。
その切断面はそのままだと切りっぱなし状態になっています。
触れた手にキズつけてしまうこともあるため、面取りを行います。
そのほか、切断面への磨き加工、縁へのラウンド加工やOG加工(ラウンド加工だが段差を設けることで高級感が出る)、斜面加工などもオーダー可能です。
また、ガラスが割れた際の飛散防止フィルム貼付やすりガラス加工、ガラス面への柄や模様、文字デザインなども出来ます。
板ガラスの形に囚われない創作をしたい、という方は希望する加工を相談してみましょう。