目次
フェンスクリアーv-111とは
まず、フェンスクリアーとは何か?という基本的なところから解説していきます。
フェンスクリアーとは、防煙垂れ壁として使用できるガラスプレートのことです。
防煙垂れ壁は不燃材料でなければならないと定められており、多くの場合は、不燃性のガラスが用いられています。
しかし、ガラスは割れやすい特性があるので、頭上に設置すると万が一の際に危険が伴います。
実際に東日本大震災、熊本地震の際に被害が出て問題となっていました。
フェンスクリアーは割れない素材になっており、安全性が高く、地震の多い日本の建物には最適な防煙垂れ壁となっています。国土交通省大臣の認定品でもある為、どんな建物へも使用することができます。
フェンスクリアーv-111とはそんな特性を持つ、フェンスクリアーシリーズの数ある商品の中の一種類です。
防煙垂れ壁の基礎知識
フェンスクリアーの解説部分で、防煙垂れ壁という、一般的にあまり馴染みのない用語がありました。
こちらでは防煙垂れ壁とはどういったものなのかを説明します。
防煙垂れ壁とは?
- 天井に取り付けることのできる垂れ壁のことです。天井部分を区画分けすることで、火災が起きた時に煙が広がるのを遅らせて、中にいる人が避難するための時間を長くしてくれる効果があります。
- 建築基準法では防煙壁という名前で呼ばれています。
- 建築基準法では、500平方メートルごとに防煙壁で区画を分けるよう定められています。告示1436号で排煙設備の設置が免除されている場合は、防煙壁の設置が必須です。階段やエスカレーターなどには防煙壁を設置するなど細かくルールが定められています。
- 建築基準法では、防煙垂れ壁とみなすには50cm以上の長さが必要。ただし、不燃性の常時閉鎖式、もしくは煙感知器と連動して閉鎖される扉との組み合わせによっては、30cm以上と条件が緩和されます。
フェンスクリアー v-111のメリット
こちらでは防煙壁の中でも優れた商品である、フェンスクリアーv-111のメリットを1つずつ解説していきます。
割れて飛散することがない
フェンスクリアーv-111の垂れ壁のシート部分はグラスファイバーという素材で作られています。
グラスファイバーは非常に強度が高く、落下したぐらいでは割れません。
もし大きな地震が発生し、垂れ壁が落下することがあっても、破片が飛び散って、避難する際にケガをするといった二次被害を防ぐことができます。
また、非常に軽いので、万が一落下して人に当たってしまっても、軽症で済むのも優れた部分の1つです。
軽量なため、設置が容易
フェンスクリアーv-111はグラスファイバーと軽量のアルミフレームで構成されているため、とても軽くなっています。
通常、防煙垂れ壁を設置する際は、天井の補強をしなければならないです。フェンスクリアーの場合は、本体が軽量であるので、ほとんどの場合、下地を補強せずとも使うことが可能です。
また、すでに防煙垂れ壁が設置されている時には、そのガラス部分だけをフェンスクリアーに変更することもできます。これはフェンスクリアーが多くのメーカーのフレームと互換性があるという特性を持っているからです。
さらに、新規に設置する場合も、様々な取り付け方が可能なので、設置する場所に困るといったことはありません。
帯電防止対策もされているため、従来の防煙垂れ壁と比べても、効率よく取り付け作業が可能です。
シックハウス対策
原材料に有害な化学物質を使用せずに製作し、設置後に建物を利用する人がシックハウス症候群にならないよう対策がされています。
万が一の火災の際に備えた安心感はもちろんのこと、普段から建物を利用する際にも安心して利用していただくことができます。
コスト削減
設置も容易で、万が一の際も安心なフェンスクリアーv-111ですが、従来のガラスを使用した防煙垂れ壁と比べてコストも抑えやすくなっております。施工日程や送料、施工に必要な人員が少なくなるので、現場の規模が大きくなるほどコストの削減に繋がります。
建築基準法の要件を満たした防煙垂れ壁なので、設置を検討する際は真っ先に候補に挙げるべき製品でしょう。
フェンスクリアーシリーズの比較
こちらではフェンスクリアーv-111だけでなく、同じシリーズの他の製品と比較して、どのような違いがあるのかをお伝えしていきます。
フェンスクリアー v-111
- 光の透過性に優れており、近くに照明があっても光を遮ることなく、部屋の中に光が行き届く。
- すりガラスのような見た目をしており、ガラス自身が持つ、ブルーを隠し色に使用しているので、全体が若干青みがかって見える。
フェンスクリアー v-33
- 透明性が90%以上と高く、それが最大の特徴となっている。
- 表面に静電気を抑える加工が施されており、長い年月が経っても見た目をキレイなままで保つことができる。
- 幅広い取り付け方法に対応している。
フェンスクリアーv-32
- ガラスと同等の透明性、薄くて透明感がある。
- ガラスが持つ本来の色である緑色を隠し色に使用しているため、ガラスに近い見た目。