リビングに一台あるだけで、空間がぐっと洗練される「ガラステーブル」
透明感、光の反射、無駄のないフォルム――まさに“映える家具”の代表格といえる存在です。
…ですが、ネットで「ガラステーブル」と検索すると、上位にこんな気になるフレーズが出てきます。
「ガラステーブル やめたほうがいい」
これ、一体なぜなのでしょう?
本記事では、そんな“ちょっとネガティブ”な声が出る理由をガラスのプロの目線でひも解きつつ、それでもなお、選ぶ価値のあるガラステーブルの魅力を深掘りしていきます。
目次
「やめたほうがいい」と言われる理由3選
「割れそう」「危なそう」という心理的ハードル
まず一番多いのが「なんとなく怖い」というイメージ。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、角に頭をぶつけたり、万が一割れたときの危険性が気になるという声もよく耳にします。
ですが、実際に家具用に使われているガラスは「強化ガラス」が主流。
これは通常のガラスに比べて約3〜5倍の強度があり、仮に割れたとしても粒状になって飛び散りにくいのが特徴です。
もちろん、強い衝撃が加われば壊れることはありますが、現代の製品は安全設計が進んでおり、思われているほど“割れやすい”わけではありません。
「指紋・ホコリが目立つ」問題
これは確かに“あるある”です。
透明なガラスは美しい反面、少しの皮脂汚れやホコリでも目立ちやすい素材。特に黒のカラーガラスやミラー仕上げの場合、その傾向はさらに強くなります。
ただ、これを逆に「こまめに掃除する習慣がつく」とポジティブに捉える方も。
実際、ガラステーブルを使い出してから“クロスやアルコールスプレーで毎朝一拭きが習慣になった”という人も少なくありません。
「モノが宙に浮いて見えて落ち着かない」!?
これは面白い理由なのですが、ガラス天板のテーブルは、下が透けることで「食べ物や置物が浮いて見える」という声もあります。
確かに、木製や石材とは違い、“どっしり感”や“温もり”はやや薄め。
ですが、その分、圧迫感がなく、空間が広く見えるという恩恵も大きいのです。

それでもガラステーブルを推す理由
ここからは、あえて「それでも選ぶ価値がある」と感じる、ガラスの魅力を3つ紹介します。
空間演出力が抜群
インテリアとしての“抜け感”を出すには、ガラステーブルが最強。
木や金属では出せない「光と空間の交差」が、室内をモダンかつ開放的にしてくれます。
特に、日中に自然光が差し込む部屋では、天板が光を反射してキラリと輝く瞬間がとても美しく、まるでアートのようです。
他素材との相性がいい
ガラスは「中立的」な素材です。
木製家具と組み合わせても良し、アイアン脚のチェアと合わせても良し。
和室やモダンインテリア、北欧風の空間にも自然に溶け込みます。
どんなスタイルの部屋でも主張しすぎず、しっかり引き立ててくれる。まるで名脇役のような存在です。
メンテナンスが意外とラク
指紋やホコリが目立つといっても、掃除は基本的に“拭くだけ”。
木製のようにワックスがけも不要、シミもつきにくく、除菌スプレーも気兼ねなく使える。
実は扱いやすい素材だったりします。

後悔しない「ガラステーブルの選び方」
強化ガラスかどうか、必ずチェック
ネット購入の際も「強化ガラス使用」と明記されているかは要チェック。
割れたときのリスクを減らす意味でも、安全性能は最重要ポイントです。
厚みのチェック
薄いガラスはたしかにスタイリッシュですが、たわみやすく割れやすい場合も。
適度な厚さがあると安心です。
小口処理加工がされているか
ガラスはその性質上、切断や加工を施した後の小口(切断面)が鋭利で危険です。
製品として販売されている物であれば大丈夫だと思いますが、念のため画像や商品説明を確認をしておくと安心です。

こんな人にはガラステーブルはおすすめ!
- 空間を広く見せたい人
- インテリアにこだわりたい人
- 掃除をこまめにするのが苦じゃない人
- “映える”家具を探している人
- 他の家具と合わせやすいテーブルを探している人

まとめ|「ガラステーブル=やめたほうがいい」とは限らない
ガラステーブルに対する「やめたほうがいい」という声は、たしかに一定数あります。
ですがその多くは、「誤解」や「先入観」から来ているもの。
もちろん、生活スタイルによっては別の素材を選んだ方が良い場合もあります。
ですが、正しく選んで、上手に使えば、ガラステーブルは日々の暮らしをちょっと豊かにしてくれる家具でもあります。
インテリアに“透明感”をプラスしたい方にとっては、むしろ強くおすすめできる選択肢のひとつです。

