フロートガラスとペアガラスの違い
ひとことで言うと、フロートガラスは一般的なガラスのことです。
透明な1枚のガラス板で、表面はすべすべしています。
建物の窓ガラスや食器棚の扉など、様々な場面で用いられています。
ペアガラスとは、空気の層を挟むように2枚のガラスを重ねたガラス製品のことです。
空気層のおかげで、フロートガラスと比較してより高い断熱性を持ちます。
建物の窓に用いられることが多いです。
ちなみにペアガラスは本来、「複層ガラス」といいます。
「ペアガラス」はAGC(旭硝子)株式会社の登録商標であり、空気の層を複数のガラスで挟みこんだガラス製品の名称は「複層ガラス」です。
AGCの製品名である「ペアガラス」という名前が一般的に認知されているというわけです。
もう少し詳しく、それぞれのガラスについて見ていきましょう。
フロートガラスの基本情報
ペアガラスについての理解を深めるには、まずは普通のガラス「フロートガラス」について知るべきです。
ということで、フロートガラスについてもう少し詳しく解説します。
上述の通り、フロートガラスはいわゆる普通のガラスです。
透明で平らな板ガラスは、主にフロート製法により大量生産されており、そのことからフロートガラスと呼ばれています。
ちなみにフロート製法をざっくり解説すると、溶かした金属の上に溶かしたガラス素材を浮かべることで平らなガラスが出来る、というもの。
浮かべる=英語でフロート(float)なので、フロート製法です。
ペアガラス(複層ガラス)の基本情報
複層ガラスは以下のような機能を持ち合わせています。
まず一番の特徴は、断熱効果です。暖房による熱を外に逃さず、効率的に室内を暖めることが出来ます。
遮熱性もあり、夏場は外からの日射熱をカットすることで、冷房の効果を効率的にすることが出来ます。
また、結露(窓ガラスに水滴が浮くこと)も軽減します。
空気層のおかげで室内側のガラスが部屋内外の温度差の影響を受けづらく、それが原因で発生する結露を防止します。
これらの性能を活かして主に省エネ、断熱目的で設置・交換されることが多いです。
現在使用している窓サッシはそのままで交換可能な複層ガラス製品もありますのでリフォームにも向いています。
ペアガラス(複層ガラス)の種類
複層ガラスにも様々なレパートリーが存在します。
複層ガラスを選ぶ際、まず中間層の厚みと中身を選択することが出来ます。
乾燥剤と空気を封入したもの、アルゴンガスを封入したもの、ガラス間を真空状態にしたものなどが存在しそれぞれ断熱効果が異なります。
ガラス部分については、防犯ガラスや強化ガラス、網入り硝子など機能ガラスを設置することもできるため、組み合わせにより様々な効果が期待できます。
さらに、より断熱・遮熱効果を高めるため、ガラスへ熱線反射機能を持たせたLow-E複層ガラスという製品も存在します。
Low-E複層ガラスはコストは上がりますが、断熱・遮熱効果の高さから、冷暖房の効率がよくなり電気代を抑えることで、結果としてガラス交換費用も数年で回収できると言われています。
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欧米では、エネルギー消費量を抑えるために新築物件の複層ガラスの利用が義務化されている国が多く利用率は100%に近いです。日本でも認知は広がってきています。
省エネ、断熱効果、結露防止対策など、様々な効果が期待できるリフォームの一環として窓ガラスをフロートガラスから複層ガラスに取り替える需要が高まっています。家の中で過ごす時間が増えた今、快適なお家時間のために窓ガラスを見直してみるのはいかがでしょう。
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