東京・渋谷のランドマークとして多くの人々を魅了する「SHIBUYA SKY」
この屋上展望空間は、360度の大パノラマを楽しめることで知られていますが、その眺望の質を決定づける要素の一つに、使用されているガラスの特性があります。
目次
SHIBUYA SKYとは
SHIBUYA SKYは、渋谷スクランブルスクエアの屋上に広がる展望施設で、東京随一の高さを誇る渋谷の絶景スポットです。
地上229メートルの高さから、東京タワーやスカイツリーはもちろん、天候が良ければ富士山まで見渡せる圧倒的な眺望が楽しめます。
屋内展望エリア「SKY GALLERY」や、開放的な屋外展望空間「SKY STAGE」など、さまざまな視点から渋谷の街並みを堪能できる設計となっています。

SHIBUYA SKYに採用された「OPTIWHITE」
SHIBUYA SKYの展望エリアに採用されているガラスは、日本板硝子株式会社が提供する高透過ガラス「OPTIWHITE(オプティホワイト)」の強化合わせガラス仕様です。
「OPTIWHITE」は、一般的なフロートガラスと比較して鉄分含有量が少なく、青みを抑えた透明度の高いガラスとして知られています。
これにより、来場者はガラス越しでも景色をよりクリアに楽しむことができます。
日本板硝子株式会社「ガラスワンダーランド」
https://glass-wonderland.jp
高透過ガラスの重要性
展望施設において、ガラスの透明度は非常に重要です。
一般的なガラスでは、鉄分により若干の青みや緑がかってしまい、景色の色味が微妙に変わることがあります。
しかし、「OPTIWHITE」はその影響を最小限に抑え、肉眼で見る風景とほぼ同じ色合いを楽しむことができます。
特に、SHIBUYA SKYのように日中から夜間まで多様な景観を提供する施設では、時間帯による光の変化を忠実に再現できるガラスの選定が求められます。

強化合わせガラスの安全性
SHIBUYA SKYでは、強風や衝撃に耐えられるよう「OPTIWHITE」の強化合わせガラス仕様が採用されています。
強化ガラスは通常のガラスと比べて約4〜5倍の強度を持ち、仮に割れたとしても破片が細かく砕けるため、怪我のリスクが低減されます。
また、合わせガラス仕様にすることで、中間膜がガラス片の飛散を防ぎ、高所における安全性を確保しています。

都市景観とガラスの関係
SHIBUYA SKYからは、東京の街並みを一望でき、昼夜問わず美しい景観を楽しむことができます。
このような圧倒的な眺望を実現するためには、ガラスの設計も重要な役割を果たしています。
ガラスのサイズや配置、固定方法などが適切でなければ、視界の妨げや光の反射による視認性の低下が生じる可能性があります。
その点で、「OPTIWHITE」の高透過性は、都市景観を存分に楽しむための最適な選択肢となっています。

ガラスが生み出す新たな体験
SHIBUYA SKYは、単なる展望台ではなく、訪れる人々に特別な体験を提供する空間です。
その体験価値を向上させる要素の一つとして、ガラスの存在が大きな役割を果たしています。
透明度の高いガラスによって、まるで空中に浮かんでいるような感覚を味わうことができるのも、この施設ならではの魅力でしょう。

まとめ
SHIBUYA SKYに使用されている日本板硝子の「OPTIWHITE」は、単なる建材としての役割を超え、訪れる人々の視覚体験を向上させる重要な要素となっています。
高透過性と安全性を兼ね備えたこのガラスがあるからこそ、渋谷の街並みや遠くの景色まで、まるでガラスが存在しないかのようなクリアな視界で楽しむことができるのです。
次回SHIBUYA SKYを訪れた際は、ガラス越しの絶景だけでなく、そのガラスそのものにも注目してみてはいかがでしょうか。