タペストリーガラス(フロストガラス)は、ご存知でしょうか?タペストリーガラスとは、2回の加工をしてできるガラスです。まず透明なガラスにサンドブラスト加工(細かい砂を吹付ける加工方法)をすると細かい傷が付き半透明になります。そのあとフッ酸で薬品処理することでサンドブラストでザラザラの表面を滑らかにしたガラスです。
すりガラスのような見た目をしたガラスですが、違う特徴がいくつかあります。そんなタペストリーガラスの特徴やメリットを紹介していきます。
目次
タペストリーガラスの特徴とすりガラスの違い
タペストリーガラスの特徴を3つ紹介していきます。また似ているガラスとしてすりガラスがありますがその違いを解説していきます。
1・加工面が滑らか
タペストリーガラスは、フッ酸につけることでサンドブラスト加工のザラザラしたガラス表面が滑らかなのが特徴です。見た目が似ている、すりガラスは薬品処理をしないため表面がザラザラしています。
2・半透明で光を適度に入れてくれる
タペストリーガラスは、白く半透明で淡い光で彩光を多めに取り込めます。また強すぎる光には、適度に抑えることもでき、薬品処理をしていないすりガラスより少し明るいのが特徴です。
3・ガラスの厚みを変えて様々な場所に取り入れることができる
タペストリーガラスは、窓ガラスからインテリア家具まで様々な場所で使用することができるガラスです。すりガラスのガラス厚みが2・3・5ミリに対してタペストリーガラスは、5・6・8・10・12ミリと多くの厚みがあり用途に合わせて厚みを変えることができます。
参考:AGC
タペストリーガラスのメリット
タペストリーガラスは、半透明のガラス「すりガラス」「型ガラス」に比べると多くのメリットがあります。近年では、タペストリーガラスが選ばれることが多くなってきています。
1・デザイン性に優れている
タペストリーガラスは、デザイン性に優れており例えばストライプ柄やドット柄にすることができて、デザイン家具などにも多く使われています。
2・視界を遮る
タペストリーガラスは、乳白色になっているため、光を取り入れつつ視界を遮ることができます。浴室や室内の間仕切りの利用に向いています。
3・強化ガラスにもできる
強化ガラスにできることでデザイン性を意識しながら安全性や強度も取り入れることができるのでガラステーブルの天板やデザイン家具の利用に向いています。
4・掃除が簡単
加工面が滑らかなので凹凸が細かいため汚れなどが付きにくく掃除が簡単にできる。加工していな面は、フロートガラスと同じなので汚れは、簡単に落ちます。
タペストリーガラスってどんな時に使うの?
・部屋の間仕切り
視界を遮ることができるため間仕切りに使われることが多いです。またストライプ柄などにすれば、完全に視界を遮らずにすることもできて透明度を調節することができます。
・お風呂やトイレ
お風呂やトイレなどの水回りにも使用することができます。淡い光が差し込むため光を適度に入れつつ視界も遮ることができます。また水垢なども付きにくいため浴室の使用も向いています。
・ガラステーブルの天板
デザイン性にも優れているタペストリーガラスは、家具にも相性が良く強化ガラスにできるので強度を上げてテーブルの天板や棚板などに使うことができます。
タペストリーガラスの注意点
・フロートガラス(透明ガラス)と比べると汚れが取りづらい
タペストリーガラスはすりガラスに比べると滑らかな仕上がりですが透明のガラスより汚れが取りづらいです。例えばテーブルの天板で使用する場合は、加工面を裏側にすることで汚れがつきにくくすることができます。用途によって加工面をどちら側にするか工夫が必要です。
・型ガラスに比べると値段が高い
タペストリーガラスは、サンドブラスト加工と薬品処理が2回の加工があるため価格がすりガラスや型ガラスに比べると高いです。
・偽物のタペストリーガラスもあるのでご注意を!
近年では、通常のガラスに樹脂製のフィルムを貼っただけのものがあります。そちらは、劣化が早く本物とは、色合いが違うので注意が必要です。
タペストリーガラスの種類
AGCが提供するタペストリガラスには、3種類あります。
「フロストグラス」
一般的なタペストリーガラスです。デザインの種類も豊富で様々な場所で利用することができます。
「ブラインドグラス」
両面にフロスト加工を施したタペストリーガラスです。ストライプ状の加工を表裏ですることで正面からは、視界を遮ることができ斜めから見るとガラスの向こうが見える遮蔽効果があります。
「マテラックス」
内装専用のガラスでマッドな質感のタペストリーガラスです。透過性が高く照明などの光が美しく透過するのが特徴です。
まとめ
様々な場所で利用されているタペストリーガラスですが、加工面が滑らかなため掃除がしやすいのもその理由の一つです。メリットが多くあるタペストリーガラスの特徴を理解することで用途に合わせて正しく長期間使用することができます。
目隠しが目的で既存の透明ガラスを交換したいという場合は、
タペストリーガラスへの交換ではなく
すりガラス風や、タペストリーガラス風のガラスフィルムで対応するのもおすすめです。
ガラスフィルムの施工ももちろんお任せください。