ガラスは、その透明感と美しさから、建築、インテリア、家具、装飾品など、さまざまな分野で広く使用されています。
しかし、ガラスはその性質上、切断や加工を施した後の小口(切断面)が鋭利で危険です。
そこで、安全性と美観を高めるために行われるのが「小口処理加工」です。
ガラスの小口とは?
ガラスの小口とは、カットされたガラスの側面のことを指します。
小口処理の主な目的
小口処理加工の主な目的は以下の通りです。
安全性の向上
ガラスの切断面が鋭利なままでは、取り扱いや設置の際に怪我をする危険があります。
小口処理加工を施すことで、切断面を滑らかにし、安全に扱えるようにします。
美観の向上
ガラス製品の小口を滑らかに仕上げることで、見た目が美しくなります。
これにより、製品の高級感が増し、全体のデザイン性も向上します。
耐久性の向上
小口処理加工により、切断面の欠けやヒビが発生しにくくなり、ガラス製品の耐久性が高まります。
小口処理加工の種類(一例)
糸面加工
ガラスの切断面(小口)の縁をほんの少しだけ削り、滑らかにする加工です。
この加工により、ガラスのエッジが鋭利でなくなり、触れても怪我をしにくくなります。
見た目もすっきりと美しくなり、家具のガラス板やインテリアガラスなどに広く使われています。
荒ずり加工
ガラスの切断面(小口)を粗く削る加工で、艶消しの状態です。
磨き加工
ガラスの表面やエッジを滑らかにし、光沢を持たせる加工です。
この加工により、ガラスの透明度と美しさが増し、製品全体の高級感が向上します。
45°すり合わせ加工
ガラスの端を45度の角度で斜めに削り取る加工です。
2枚のガラスを合わせたときにきれいに接合できるようにするための方法で接合部分が目立たなくなります。
この美しい仕上がりは、主にガラスの展示ケースやショーケースなどで使用されます。
かまぼこ面磨き(ぼうず磨き加工)
ガラスの切断面(小口)を丸く滑らかに磨く加工方法です。
この形が日本の食品「かまぼこ」に似ていることから名前が付いています。
かまぼこ面磨きは、ガラスのエッジを美しく仕上げ、安全性を高め、見た目にも高級感を与える効果があります。
テーブルトップやショーケースのガラスなど、見た目が重要なガラス製品によく使われます。
ミラー面取り
ミラー(ガラス)の縁を斜めにカットして滑らかに仕上げる加工です。
R加工
ガラスの角を丸く削る加工のことです。
「R」は「Radius(半径)」の略で、角を丸める際の曲率を表します。
この加工により、ガラスの角が滑らかになり、安全性が高まり、デザイン的にも柔らかい印象を与えることができます。
R加工はテーブルトップや窓、ドアのガラスなどに広く使用されています。
お問い合わせ
ガラスは用途や目的に合わせて、適切な加工方法を選ぶことが重要です。
当社では、お客様のご要望に合わせて最適な製品をご提案させていただいております。
どんなご要望やご質問でも、ガラスの事でしたら足立硝子へお気軽にお問い合わせくださいませ。