引き戸や窓が上手く開閉できない!原因となるガラス金物と戸車とは?

引き戸や窓の開閉が上手くいかない原因

長年使用していると引き戸や窓の開閉が上手くいかなくなってくることも多いかと思います。
どんなことが原因かと言えば

  • 引き戸や窓がレールから外れている
  • 窓とレールの間にゴミなど何か挟まっている
  • レールや戸車が劣化している
  • 家がゆがんでいる
  • 引き戸や窓がしっかり取り付けられていない

以上、5つのことが主な原因としてあげられます。

これらの原因の中でも比較的簡単に対応することの出来る戸車と引き戸、窓の外枠であるアルミサッシ、開閉時に重要な役割を果たしているレールといったガラス金物について、1つ1つ解説していきます。

戸車とは

引き戸や窓の下についている車輪のようなものです。
引き戸や窓はこの車輪の部分がレールの上を動くことで開閉できるようになっています。
ゴム製、金属製などの素材があり、サイズも大小様々な種類のものがあります。

戸車を選ぶポイント

戸車を交換する機会はそう多くなく、何に着目すればよいのか分からない方も多いことでしょう。
新しいものを選ぶ際のポイントがあるのでお伝えすると、

1.戸車のサイズ

住宅用の小さめな24ミリから工場用の200ミリの大きなものまで幅広い種類があります。

2.戸車の形状

調整が出来るタイプ、レールの形に合わせて、U型、Y型、V型、平型、T型などの種類があります。交換する戸車と同じタイプを選ばないと使えないので要注意。

3.戸車の材質

プラスチック、ナイロン、ステンレスなど使用する扉、窓の用途に合わせて選べる沢山の種類があります。

4.レールとのかみ合わせ

サッシやレールが歪んでいないか戸車と合わせて確認が必要。
かみ合わせが悪い場合は戸車と一緒にサッシ、レールの交換が必要な時もあります。

5.頑丈さ

扉の重量や使い方に対して耐久性が足らずに破損した形跡が見られる場合、より耐久性の高いタイプを選ぶのも大切です。金属製は耐久性が高いものが多い。

以上、5つのポイントが挙げられます。

戸車の種類と特徴

戸車にもいくつか種類があるのでそれぞれ特徴を詳しく解説していきます。

1.平型戸車

上から下まで同じ幅、溝に接地する部分も平らになっています。
障子やふすまにこのタイプが多く、敷居に掘られた溝の中を動くようになっています。
戸車、レールがないタイプの扉なので素人が修理するのは難しい。

2.重量戸車

工場などの重い扉用に使用される頑丈なタイプの戸車です。
レールの形状により、V型、H型、トロ車型とかなりの種類があるので経年劣化して擦り減った戸車を交換する際にはどの種類なのかしっかりと確認が必要です。

3.調子戸車

長年使う中で型枠、建物が歪んでしまい扉の動きが悪くなった際にもドライバーを使うことですき間やガタツキを改善することが出来ます。
ステンレス製、ナイロン製と様々な素材を使用して作られており種類も豊富。

4.丸型戸車

雨戸、引戸など古い家屋に使われているタイプの戸車。
材質の種類が多く、ウレタン製、真鍮製、ステンレス製と用途に応じて選ぶことが出来ます。

サッシやレールの交換も検討しよう

ここまで戸車について、詳しく解説してきましたが、実は戸車とのかみ合わせの問題でサッシ、レールも交換が必要な場合もあります。

ここからはサッシ、レールの交換が必要になった時のポイントをお伝えしていきます。

サッシの交換の際のポイント

劣化の程度が軽微であれば、部品を交換すれば済むのですが、劣化の程度によっては全体を交換する必要がある場合もあります。

交換が必要になる部品としては、ビートとこれまで解説してきた戸車があります。ビートとは窓、引き戸のガラスのふちに付いているゴムの部品です。

部品交換の場合はホームセンター等で部品の入手が可能なので、自分でも作業ができます。
全体の交換の場合は大掛かりな作業となる為、専門業者への依頼が無難です。

レール交換の際のポイント

戸車が開閉の度に行ったり来たり、動くことになるレール。だからこそこの部分が歪んだり、壊れかかっていると戸車を交換したとしても、すぐに戸車がダメになってしまうので、戸車を交換する際には確認が必要です。

交換する場合にはステンレス製など材質であったり、バリアフリー用など用途ごとで沢山の種類が用意されているので、自分の家の状況に合わせて選ぶとより快適に過ごせます。

引き戸、サッシの修理は専門業者へ

ここまで引き戸、窓の開閉が悪くなった時にはどういったところに原因があるのかを1つ1つのポイントごとで詳しく解説してきました。

サッシ、レールの交換は部品交換、全体交換と状態により、作業が変わってくるのですが、どちらの場合にも少しでも作業に不足があると引き戸、窓の開閉状況が改善するどころか悪化する可能性もあります。
部品自体はホームセンター等で手に入れられるため、自分で作業することも可能ですが、不安な場合は専門業者に相談するのが一番です。

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