【強化ガラスとフロートガラスを徹底比較】成り立ちからメリット・デメリットまですべて教えます!

2021.1.21

強化ガラスとフロートガラスの違いとは

強化ガラスとフロートガラスは、一見すると同じようなガラスですが、この両者の性質は、大きく異なります。

とくに重要な性質の違いは、「強度」と「割れた際の破片の形」の2つでしょう。

フロートガラスは、一般的な家庭に必ずある、ごくありふれたガラスです。
みなさんが思い浮かべるガラスの頑丈さは、フロートガラスの強度とほぼ同じと考えてよいでしょう。
一方、強化ガラスは、その名からも分かるように、一般的なガラスに比べて頑丈な作りになっています。

ガラスの種類にもよりますが、普通のガラスのおおよそ4倍くらいの強度を誇ります。
強度が4倍と聞いていもあまりピンと来ないかもしれませんが、10kgの重りを乗せると割れてしまうガラスが、強化ガラスに変えると40kgまで耐えれるようになるということです。
こう考えると、強度が4倍というのはなかなかなものであると感じて頂けるでしょう。

フロートガラスと強化ガラスは、割れたときの破片の形も大きく異なります。

フロートガラスは、強い衝撃を受けると、鋭利な形の破片となって辺りに散らばります。
この破片に触れると、手や指を切ってしまうこともあるので、取り扱いに注意が必要です。

対して強化ガラスの場合は、強い衝撃を受けて割れると、顆粒状になって周囲に散乱します。
一般的なガラスのように鋭角で大きな破片が生じないので、破片によって大きな怪我をしてしまうリスクが低くなります。
強化ガラスは、このような性質を持つため、「安全ガラス」といった名で呼ばれることもあります。

フロートガラスの特徴

記事冒頭ではフロートガラスと強化ガラスの違いについて述べましたが、そもそもフロートガラスがどのようなガラスかよく分かっていない方もいることでしょう。
そこで、以下では「フロートガラスとは何か?」「フロートガラスの優れている点はどこか?」といった疑問に答えていきます。

フロートガラスとは、身の回りにあるごく普通のガラスのこと

フロートガラスとは、窓ガラスや家具などに用いられる、ごく普通のガラスのことです。
普通板ガラス、フロート板ガラスといった名で呼ばれることもあります。

フロートガラスという名は、製造過程に由来します。
フロートとは、日本語で「浮かぶ」という意味があります。フロートガラスの製造は、金属のスズを溶かした液体の上にガラスの原料を流し入れて行われます。
この時、ガラスの原料はスズよりも比重が軽いため、スズの液体表面に浮かび上がります。これにより液体状のスズの表面張力により表面が平滑なガラスが出来上がります。

これがフロートガラスと呼ばれる所以です。

フロートガラスは何が優れているの?

フロートガラスの優れている点は、安価で入手しやすいところでしょう。
これらの特徴があるからこそ、フロートガラスは現在最も広く普及しています。

流通量が多いということもあり、フロートガラスは厚みサイズも豊富です。
ガラスが破損してしまっても、ガラスの修理業者の方に沢山のストックがあるので、多くの場合、すぐに修理が可能です。

強化ガラスの特徴

強化ガラスとフロートガラスの間には、実は深い関係があります。
強化ガラスという名前は知っていても、どのようなガラスか説明できる人は少ないと思います。
そこで、以下では強化ガラスについて解説します。

強化ガラスは元をたどればフロートガラス!

強化ガラスは、実は、元をたどるとフロートガラスと全く同じものです。
フロートガラスに特殊な加工を施すことで、頑丈な強化ガラスへと変貌します。

薬品を用いた加工法もありますが、より一般的なのは700℃ほどに加熱したガラスを急速に冷却させる方法です。
熱したガラスを急速に冷やすと、表面は一気に冷却されて、中の方は徐々に温度が低下します。これによりガラスの表面には縮まろうとする力の層が、内部には伸びようとする力の層が生まれ、力の比率が2対1のアンバランスな状態のガラスが生まれます。外からの衝撃が加えられた時この比率が2対2になる事により割れない仕組みになったガラスが強化ガラスです。

強化ガラスのメリット・デメリット

強化ガラスの利点は何といっても強度が高いことです。
記事冒頭でも述べたように、普通のガラスの4倍程度の強度があるので、かなり強い衝撃を与えない限り割れることはありません。
加えて、破片が顆粒状になるので、万が一割れてしまった際の安全性も申し分ないです。

また、強化ガラスは熱に対する耐性も普通のガラスに比べて高いです。
ただし、熱耐性をウリにしたガラスではないので、あまりにも高温な環境は避けるべきです。
熱耐性の優れたガラスをお求めの場合は、耐熱ガラスを選択するのが無難でしょう。

一見すると、強化ガラスは良いこと尽くしのように感じますが、もちろん欠点も存在します。
例えば、強化加工を施したあとは他の加工ができない、フロートガラスに比べると高価といった点が挙げられます。

強化ガラスは割れると顆粒状になる性質がありますが、この性質により、加工を施そうと傷をつけると、ガラスが砕けてしまいます。
そのため、強化ガラスを加工するのは不可能です。
どうしても加工が必要な場合は、強化ガラスを作る前段階、フロートガラスの状態の時に手を加えることになります。

強化ガラスは、元をたどればフロートガラスと同じです。
しかし、加工を施すことで、性質は大きく異るものとなっています。
強化ガラスほどの強度は要らないけれど割れた際の安全性を確保したい、という場合は
フロートガラスの飛散防止フィルム加工もオススメです。
オフィスや店舗内装での需要がとても増えています。
予算や使用用途に応じてどのガラスが良いのか検討してみてください。

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