フロートガラスとは?飛散防止フィルムは必要?

自宅やオフィスの窓がフロートガラス(普通ガラス、透明ガラス)で、安全のために飛散防止フィルムを貼り付けたほうがいいのか気になっている方向けに、フロートガラスの概要と飛散防止フィルムの機能を解説します。。

フロートガラスとは

フロートガラスを一言でいうと、一般的なガラスのことです。
住宅など建築物の窓ガラスやガラス棚、ショーケースなど、様々な場面で用いられています。

少し難しい話をすると、フロートガラスという呼び方はその製造法に由来しています。

まず、溶けた金属(スズ)の上に溶けたガラス原料を浮かべて板状のガラスを作る、この製造方法がフロート法と呼ばれます。
この製法で出来るガラスがフロートガラスと呼ばれているわけです。

この製法は表面がきちんと平らで、厚さのそろったガラスを製造することに適しており、また様々な厚さに調整も容易であることが分かり、現在も幅広く採用されています。

「ソーダ石灰ガラス」も普通のガラスとして挙げられます。
こちらはガラスの原料に由来した呼び方。フロートガラスの多くは、ソーダ石灰ガラスでもあります。

ややこしくなってしまいましたが、「フロートガラス」という場合、それは一般的に目にする普通の透明なガラスを指します。

飛散防止フィルムとは

飛散防止フィルムをガラスに貼り付けておくことで、万が一ガラスが割れてしまうような事があっても、破片の飛散を防ぐことができます。

ガラス自体を割れなくするわけではありません。
あくまで破片が飛び散らないようにするだけです。

地震や台風など災害の多い日本では、住宅のガラスが割れてしまうことも少なくありません。
ガラス片が飛び散ってしまうと踏みつけたり触れたりして怪我をするかもしれないですし、後片付けも大変です。

ガラスが割れた後の二次的なトラブルを防ぐ道具が飛散防止フィルムなのです。

ガラスフィルムの様々な機能

ガラスフィルムにはガラス片の飛散を防ぐだけでなく、生活をより快適なものにするようほかの機能を持たせたものも多いです。

UVカット

差し込む日差しの紫外線をカットします。窓際の壁や家具など、日光に当たる物の日焼けなどを防ぐことができます。

見栄えの維持

飛散防止フィルムを貼り付けても窓ガラスの色が変わったりすることはありません。
これまでの住まいの雰囲気を変えることなく利用できます。
逆に雰囲気を変えたい場合、デザイン性の高いフィルムも多くのレパートリーがあるため、フィルムによって空間を演出することができます。

目隠し・防犯

道路沿いの住居など外部からの視線が気になる場合、すりガラス風のデザインが施されたものも選択肢に入ります。
最近では新しいガラスを入れる際も、すりガラスではなく、フロートガラスにすりガラス風のフィルムを貼り付けて使用することがほとんどです、
また、すりガラス風のフィルムの他に、日中(室内が屋外より暗い間)は外側から室内が見えづらいといった効果を持つ製品もあります。もちろん、ガラスを割って侵入する空き巣対策として、破ることが非常に困難な防犯用のガラスフィルムもあります。

遮熱断熱

夏の強い日差しを軽減したり、冬は室内の熱を反射するなど快適な気温を保つ機能を持たせた製品もあります。
これらのフィルムを貼ることで、ガラスを交換しなくても、十分に効果を体感できます。

ガラスフィルムはどこで購入する?

ガラスフィルムはホームセンター、Amazonなどのネット通販でも購入可能ですが、商品の品質や性能テストに信頼が置ける商品とは限りません。プロに依頼して設置までを行ってもらうのが確実です。

ガラスフィルムの貼り付けはプロへの依頼がおすすめ!

ガラスへのフィルム貼り施工は、国家資格も存在する未経験者には難しい作業です。
貼り方によって仕上がりの美しさはもちろん、機能性、耐久性なども大きく異なってしまう可能性があります。また、失敗してフィルムが余計に必要になることもあるでしょう。業者への依頼がおすすめです。
業者に依頼する場合はフィルムを貼り付ける窓の面積によって金額が変動します。
そのほか貼り付けるフィルムのタイプや作業環境によって金額が変わります。 見積もり相談を行ってみるとよいでしょう。

ガラスフィルム設置時の注意点

まず、ガラスフィルムが、貼り付けたいガラスに対応しているか確認しましょう。

一般的な、表面がすべすべで平らなガラスであれば問題なく利用できるはずです。
しかし、表面がザラザラしたくもりガラスやでこぼこした網入りガラスとなると対応しているかきちんと確認すべきです。

次に注意すべきなのが「熱割れ」です。
遮熱断熱機能のあるフィルムが熱を吸収することでガラスの温度が上がり、ガラスが膨張して、その力に耐えきれなくなり割れてしまうことがあります。

特に網入りガラスは金属製のワイヤーが入っているため、ワイヤーとガラスの膨張率の違いにより熱割れする可能性が高くなります。
フィルム業者は熱割れ計算も行ってくれますが、熱割れは100%防げるものではないので注意が必要です。

機能ガラスフィルム向けの補助金

学校や企業の施設などを対象に、地方自治体などが耐震や省エネを目的とした助成金・補助金の支給を行っていることがあります。
耐震・省エネいずれの場合でも、飛散防止フィルム利用が、補助対象として挙げられていることも。

条件や補助額などは自治体により異なるので、飛散防止フィルム貼付を検討している方はぜひ調べて見てください。

ガラス工事.comではフィルム貼り工事も受け付けています。フィルムによって、現状のフロートガラスが抱える様々な問題を改善できる可能性がありますので、ぜひご検討下さい。

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