春先から初夏にかけて、花粉は私たちの日常にさまざまな影響を及ぼします。
鼻水やくしゃみに悩まされるだけでなく、花粉は気づかないうちにガラスにも付着しています。
そのガラスの汚れ。もしかしたら、花粉が原因かもしれません。
花粉がガラスに与える影響とは?
花粉は直径約20〜50マイクロメートルと非常に小さく、肉眼では見えにくいものの、大量に飛散しています。
特にスギ花粉は約20〜30マイクロメートルで、種類によってサイズに差があります。
ガラスに付着した花粉は、そのままなら大きな問題にはなりませんが、水分と結びつくと…これが厄介です。
花粉の外殻は硬く、雨や湿気で水分を含むと割れて「ペクチン」という物質が溶け出します。
ペクチンは植物由来の成分で食品にも使われますが、粘着性を帯びてこびりつきます。
そのまま乾燥するとシミやくもりの原因となり、簡単には落としにくくなってしまいます。

やってはいけないNG行為
花粉汚れを見つけたとき、慌てて間違った対処をするとガラスを傷つけたり、汚れを悪化させたりする恐れがあります。
✅ 乾いた布でこするのはNG!
花粉の外殻は細かな突起を持っており、乾いた状態で擦ると稀に細かなキズの原因になります。
特に車のフロントガラスでは、ワイパーで花粉を引きずるのは注意が必要です。
✅ 水拭きだけでは不十分
花粉が付着したガラスを水拭きするだけでは、ペクチンが膨張して粘着力が増してしまうことがあります。
そのまま乾燥すると汚れが取れにくくなります。

花粉の落とし方
花粉汚れは早めに対処することが重要です。
時間が経つほど落としにくくなるため、こまめな清掃を心掛けましょう。
たっぷりの水で洗い流す
まずはホースや高圧洗浄機を使って、ガラスに付着した花粉をしっかり洗い流しましょう。
水圧で花粉を浮かせて落とすのがポイントです。
ホースなどがない場合には、バケツで水をかけて洗い流しましょう。
中性洗剤や専用クリーナーで洗う
水洗いだけで落ちない場合は、中性洗剤や専用クリーナーを使いましょう。
スポンジや柔らかいクロスで泡立てながらやさしく洗います。
ゴシゴシと力を入れず、優しくなでるように洗うのがポイントです。
花粉シミの原因となるペクチンは、高温によって分解されるため、お湯を使った方法もあります。
熱に強い素材であれば問題ないですが、ガラスは急激な温度変化で割れる危険があるため注意が必要です。
熱湯を使うのは現実的ではないため、もしお湯を使う場合には、ぬるま湯を使用して少しずつ清掃していくのがポイントです。

まとめ
花粉の季節は、車や建物のガラスがくもったりシミになりやすい時期です。
正しいお手入れで花粉の季節でも美しいガラスをキープしましょう!
