ガラスに寿命はある? ガラスの寿命に影響を与えるもの

「ガラスに寿命はあるのか。」
そんな疑問を持たれたことはあるでしょうか?

結論として、ガラス自体は非常に耐久性があり、非常に長い寿命を持っています。

一般的な使用用途において、ガラス自体が劣化することは少ないため、ガラスが老化するという概念はありません。

しかし、そんなガラスでも、様々な要因によって、その寿命を縮めてしまう可能性があります。

いくつかの例とともに、メンテナンスの必要性についてみていきましょう。

水による影響
力学的な負荷
急激な温度変化による影響
誤った手入れ
正しいガラスのメンテナンス方法について

水による影響

ガラスに水がダメ?、、ということではないのでご安心ください。

ガラスは基本的に化学的に安定している素材であり、通常の水分や湿気に対して劣化することはありません。

ただし、いくつかの特殊な条件や要因が絡むと、”水”はガラスに影響を及ぼすことがあります。

例えば、高温・高湿度の環境や、アルカリ性の環境では、ガラス表面が微細な腐食を受けることがあります。

これは、ガラス表面のシリカ(二酸化ケイ素)がアルカリと反応し、アルカリシリケートを形成することが原因とされています。
この腐食によりガラスの強度が低下し、透明性が損なわれる可能性があるのです。

なお、通常の生活環境において、これが問題になることはまれです。

それは、家庭や一般的な建築用途で使用されるガラスは、アルカリ性の環境に対し、比較的耐性があるためです。

力学的な負荷

イメージがつきやすいと思いますが、強い衝撃や振動、圧力などのストレスは、ガラスの破損やひび割れを引き起こす可能性があります。

目には見えないところで蓄積された力学的な負荷によるダメージは、ガラスの劣化を早め、ある日突然割れてしまうこともあります。

また、初期のひび割れが進行すると、割れがより大きく広がる可能性があり、ガラスが破損しやすくなるだけではなく、安全性も損なわれてしまいます。

急激な温度変化による影響

寒い季節、窓の霜や、車のフロントガラスの霜など、お湯をかけてはダメ!というのは、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

それは熱応力による、”熱割れ”が発生してしまうためです。

ガラスが急速に加熱されると、表面と内部のガラスの温度差が生じ、これが熱応力を引き起こします。

ガラスは熱伝導率が低いため、均一に温まりにくい性質があり、急激な温度変化に弱いのです。

なお、ガラスが温度差で割れる温度の目安は、一般的なガラスの場合「60℃」と言われていますが、ガラスの種類や厚さ、形状などによって、割れる温度差は異なります。

例えば、耐熱ガラスは、一般的なガラスよりも温度差に強いため、60℃以上の温度差でも割れにくい傾向にあります。

誤った手入れ

適切でない洗浄方法や薬品の使用、硬いブラシや鋭利な道具の使用など、誤った手入れがガラスを傷つけ、寿命を縮める原因となります。

強酸性または強アルカリ性薬品、有機溶剤、フッ化物、研磨剤を含む洗浄剤など、使用する際には慎重に検討が必要です。

正しいガラスのメンテナンス方法について

これまでに述べた、ガラスの寿命に影響を与えることに気をつけながら、定期的なメンテナンスを行いましょう。

ガラスの表面に汚れが付着すると、紫外線や酸性雨などの影響を受けやすくなり、劣化が進みます。

そのため、基本的なメンテナンスとして、日常的に汚れを落とすことが大切です。

メンテナンスといっても、難しいことはないので、ぜひやってみてください。

・ほこりは、乾いた布で拭き取る。
・しつこい汚れには、ガラスクリーナーを使用したり、重曹やセスキ炭酸ソーダを溶かしたぬるま湯で拭き取る。

また、ガラスには”フィルム”の施工を行うことができます。

ガラスの保護はもちろん、断熱性や遮熱性の向上、紫外線対策、プライバシー保護など、用途に応じてフィルムの種類や施工方法を選ぶことが大切です。

ガラスフィルムの施工は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
当社でもご相談を承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

今回はガラスの寿命に影響を与えるものについてお話しいたしました。
ガラスの寿命を延ばすためにも、適切な環境管理とメンテナンスが重要と言えるでしょう。

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