みなさんは、「ウイルスクリーンα」というガラスをご存知でしょうか。
「ウイルスクリーンα(アルファ)」は、抗菌・抗ウイルス加工を施した日本板硝子のガラスで、
飛沫感染や接触感染の恐れがある場所において非常に有効なガラスです。
本記事では、そんなウイルスクリーンαについてご説明したいと思います。
目次
ウイルスクリーンαとは
ウイルスクリーンαとは、そもそもどんなガラスなのでしょうか。
ウイルスクリーンαは、抗菌及び抗ウイルス効果をもつ「銅」と、有機物を分解する「光触媒膜」を重ね合わせることによって、優れたウイルス抑制効果を発揮します。日本板硝子による試験結果では、ガラス面に付着するウイルスを20分間に99%以上少なくさせると発表されています。
【試験によるウイルス抑制効果】(日本板硝子HP)
ウイルスクリーンαの安全性について
ウイルスクリーンαは、抗ウイルス性能と安全性について、SIAAの基準をクリアしています。
SIAAとは、抗菌製品技術協議会において適正かつ安心が確保された抗菌・防カビ・抗ウイルス加工製品の普及を目的として、抗菌材等を含む薬剤・加工製品メーカー・試験機関において発足されている団体です。
SIAAでは、抗ウイルス性の測定には国際基準であるISO21702法にて定義づけられている試験結果に基づき、ガイドラインを用いて徹底的に品質管理された製品に対して「SIAA認証」マーク表示を認定しています。
ウイルスクリーンαについては、上述した基準を板ガラスとして初めて満たした商品となっており、その高い抗ウイルス性能と安全性が認められているのです。
ウイルスクリーンαの使用用途とは
ウイルスクリーンαが主として使用されている用途は、次のとおりです。
- 店舗・オフィス・工場など、飛沫や接触に対策が必要な場所でのパーテーションや間仕切り
- 不特定多数の人が出入りすることが想定される学校・公共施設・宿泊施設における窓や間仕切り
- 展示ケース及び食品ケースのガラス扉など
特に感染防止対策が重要視される店舗や公共施設など、人が多く集まる場所での採用が増えてきています。
ウイルスクリーンαの特徴について
ウイルスクリーンαは、ガラス面において付着することが想定されるウイルスを蛍光灯及びLED照明などの可視光を利用することによって99%以上も減少させることができます。
また、その透明度は一般的なフロート板ガラスと比較しても遜色がないものとなっており、非常にクリアな視界を確保することができるのです。
ウイルスクリーンαは、暗所でも効果を発揮しますが、蛍光灯やLED照明を照射することにより、短時間でウイルスを減少させることが確認されています。
具体的な試験結果は、次のとおりです。
ウイルスクリーンαの種類について
ウイルスクリーンαは、タイプが2種類あります。
パーテーションなどに使用する「合わせガラスタイプ」と、
住宅での使用を想定した「複層ガラスタイプ」です。
合わせガラスタイプ
ウイルスクリーンαの合わせガラスタイプでは、2枚のガラスを重ね合わせ、その間に中間膜を挟んだ製品となっています。不測の事態などによって、ガラスが損傷してしまった場合においても、破片の飛散及び脱落を未然に防いでくれます。また、飛来物等の衝撃に対しても貫通しにくい性質を持っていますので、人的被害等のリスクを抑えることができます。
なお、合わせガラスタイプでは片面仕様と両面仕様の2種類がありますので、使用用途によって選択することが可能です。
複層ガラスタイプ
ウイルスクリーンα の複層ガラスタイプでは、高い抗菌・抗ウイルス効果は当然として、それらにプラスして断熱性が付与されています。窓際などにおける冷感や結露の発現を抑制することができますので冷暖房に要する電気代などを抑えることができ非常に経済的です。
なお、複層ガラスタイプでは一般仕様とLow-Eガラス仕様があり、Low-Eガラス仕様は一般仕様と比較すると断熱効果がさらに優れた商品となっています。
ウイルスクリーンαに関するご依頼、ご相談をお待ちしております!
ここまで、ウイルスクリーンαについてご説明させて頂きました。
上述したように、ウイルスクリーンαでは極めて高い抗菌及び抗ウイルスの効果が期待できます。しっかりとした感染予防対策が必要な昨今、様々なウイルスや細菌に効果的で、なおかつ消毒作業の必要がない高いメンテナンス性を備えた「ウイルスクリーンα」は公共施設等での採用も増加中です。その他の詳細に関しては、ぜひお問合せください!
お問合せ:https://adachiglass.co.jp/contact/