日差しが強くなる季節、屋内でも日焼け対策が必要だということをご存知でしょうか?
実は、ガラスは紫外線を完全に遮断するわけではないため、屋内にも紫外線が入り込んでしまうのです。
そこで今回は、ガラスから屋内に入る紫外線と、UVカットガラスの効果、そして日差し対策についてご紹介します。
ガラスから入る紫外線
ガラスは、太陽光の中の可視光線は透過させますが、紫外線を完全に遮断することはできません。
一般的には、ガラスは約70%の紫外線を通過させると言われています。
つまり、窓際などで過ごしていると、屋外にいる場合の約7割の紫外線が屋内に降り注いでいることになります。
紫外線には、シミやソバカスの原因となる「紫外線B波」と、シワやたるみの原因となる「紫外線A波」の2種類があります。
UVカットガラスの効果
UVカットガラスは、通常の窓ガラスよりも紫外線をカットする効果が高いガラスです。
UVカットガラスの効果は、主に以下の3つが挙げられます。
温度上昇抑制
紫外線をカットすることで、屋内(室内)の温度上昇を抑制し、冷房効果を高めます。
日焼け防止
紫外線による日焼けを防ぎ、シミやソバカスの発生を抑制します。
家具や床・壁の保護
紫外線による家具や床・壁の日焼けや色あせを防ぎます。
UVカット率は製品によって異なりますが、90%以上カットするものも多くあります。
つまり、UVカットガラスを使用することで、屋内に入る紫外線を大幅に減らすことができるのです。
また、UVカットガラスの効果として、イメージしやすいところで車のガラスが例にあります。
JAFが行ったテストによると、UVカットガラス搭載車では、車内温度が約3℃低くなり、紫外線A波は約99%カットされたという結果が出ています。
これは、日焼けのリスクを大幅に軽減する効果があると言えます。
車内で日差しが当たると肌がじりじりと感じることがありますが、これは紫外線ではなく赤外線が原因です。
赤外線は熱を伴うため、長時間当たると肌が熱く感じます。
UVカットガラスが紫外線を効果的にブロックしていても、赤外線による暑さは防げないことがあります。
日差し対策
UVカットガラスは、屋内に入る紫外線量を減らす効果がありますが、完全に遮断するわけではありません。
そこで、以下のような日差し対策も併せて行うことをおすすめします。
カーテンやブラインドを設置する
カーテンやブラインドは、紫外線を物理的に遮断する効果があります。
特に、レースカーテンよりも遮光性の高いカーテンやブラインドを選ぶと効果的です。
日焼け止めを塗る
日焼け止めを塗ることで、肌への紫外線を防ぐことができます。
まとめ
ガラスから屋内に入る紫外線は、日焼けやシミ、シワなどの原因となります。
UVカットガラスを使用することで、室内に入る紫外線を大幅に減らすことができますが、完全に遮断するわけではないため、カーテンやブラインド、UVカットフィルムなどの日差し対策も併せて行うことが大切です。
猛暑が続く夏ですが、ガラスのUVカットと日差し対策をしっかり行って、快適に過ごしましょう。