ガラスは現代の建築において欠かせない素材ですが、割れた際の破片が引き起こす危険は見過ごせません。
特に大きなガラスが割れると、その破片が周囲に飛び散り、事故を引き起こす可能性が高くなります。
こうしたリスクを軽減するために注目されているのが、「飛散防止フィルム」です。
この記事では、ガラスの安全性を向上させるための飛散防止フィルムの効果やメリットについて、解説します。
目次
飛散防止フィルムとは?
飛散防止フィルムは、ガラス表面に貼ることで、万が一ガラスが割れた場合に破片が飛び散らないようにする特殊なフィルムです。
透明はもちろん、様々な種類があり、ガラスの美観を損なうことなく、安全性を高めることができます。
このフィルムは、ガラスが破損した際にその破片をしっかりと保持し、飛び散ることを防ぐため、特に人々が集まる施設や公共空間では非常に有用です。
飛散防止フィルムがもたらす安全性の向上
破片飛散の防止
飛散防止フィルムの最も重要な機能は、ガラスが割れた際にその破片が飛び散ることを防ぐことです。
ガラスが割れると、その破片は非常に鋭く、周囲に広がることによって重大な事故や怪我を引き起こす可能性があります。
飛散防止フィルムは、割れたガラスをしっかりと包み込むことで、破片の飛散を抑制し、事故のリスクを大幅に減らします。
この効果は特に人が多く集まる施設や交通量の多い場所において非常に重要です。
怪我のリスク軽減
ガラス破片は非常に危険で、特に鋭利な破片が人体に刺さることで、深刻な怪我を引き起こす可能性があります。
飛散防止フィルムはガラスの破片を保持するため、周囲の人々に対する怪我のリスクを低減します。
この特性は、人が多い施設においては、重要な安全対策となります。
飛散防止フィルムの追加的なメリット
紫外線カット機能
飛散防止フィルムの中には、紫外線(UV)をカットする機能を備えた製品もあります。
紫外線は、建物内の様々な物に影響をあたえ、さらには皮膚に悪影響を及ぼすことがあります。
UVカット機能付きのフィルムを施すことで、紫外線を効果的にブロックし、保護しながら、空間を快適に保つことができます。
エネルギー効率の向上
飛散防止フィルムには、断熱機能を持つ製品もあります。
これにより、外部の熱や冷気を遮断し、室内の温度を一定に保つことができます。
これが冷暖房の効率を高め、エネルギー消費を抑える効果を発揮します。
特に暑い夏や寒い冬においては、建物のエネルギー効率を向上させ、光熱費の削減にも貢献します。
飛散防止フィルムと防犯フィルムの違い
飛散防止フィルムは、ガラスの破片が飛び散るのを防ぐ機能が主な目的ですが、防犯フィルムはさらに一歩進んで、ガラスを破られにくくする効果(耐貫通性)もあります。
CPフィルム(CPマーク)と呼ばれる最も防犯性能の高いフィルムは、警察庁が定める防犯性能基準を満たしており、侵入に5分以上かかる耐貫通性と、破損後も容易に剥がせない粘着性を備えています。
泥棒は、侵入に時間がかかるほど犯罪を諦める傾向があり、防犯フィルムを貼ることで、窓ガラスを破る時間を遅らせることができるため、侵入を断念させる効果が期待できます。
防犯対策を重視する施設や住宅では、防犯フィルムの使用が推奨されます。
飛散防止フィルムの適用例
飛散防止フィルムは、住宅、商業施設、公共施設、オフィスビルなど、さまざまな場所に適用することができます。
特に、ガラスの面積が広く、ガラスが割れると大きな影響を及ぼすような場所では、その効果を最大限に発揮します。
例えば、人が多いショッピングモールやオフィスのガラス、公共施設等での使用が推奨されます。
まとめ
飛散防止フィルムは、ガラスの安全性を大幅に向上させる優れた選択肢です。
割れたガラスの破片飛散を防ぎ、事故や怪我のリスクを減少させるだけでなく、様々な機能を備えたフィルムは追加のメリットもあります。
施設の安全性を高めるため、飛散防止フィルムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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