ミラー(鏡)は、商業施設、スポーツジム、ダンススタジオなど、さまざまな場所で施工されます。
壁にしっかりと固定されているか、映り込みに違和感はないか、安全面は十分かなど、ミラー工事において施工の質は重要です。
本記事では、ミラー工事の基本的な施工の流れを紹介します。
レーザーを使用した位置出し(墨出し)
ミラーの設置において最も重要な工程の一つが墨出しです。
墨出しの精度が仕上がりのクオリティに大きく影響するため、レーザー墨出し器を使って正確な縦横の基準線を出します。

金物の取り付け
ミラーを支えるための金物を設置します。
水平・垂直を保つため、状況に応じてスペーサー等を使用して調整を行います。
ミラー同士の隙間を均等にするためにピッチを正確に計算し、取り付けの際はミリ単位で調整を行います。

ミラーの貼り付け
ミラーは慎重に一枚ずつ貼り付けていきます。
一般的にはボンドで固定しますが、現場の状況に応じた接着方法を選択します。
壁の凹凸に応じてボンドの厚みを調整し、安定した固定を図ります。
ミラーは非常にデリケートな素材のため、無理な力を加えず慎重に設置します。


映像調整(歪みのチェック)
ミラーの施工後、映像のチェックを行います。
目地(ジョイント部)の映り具合を確認し、映る対象物がずれていないか、人が映った際に体が太くなったり細くなったりしないかを確認します。
この調整は二人一組で行い、ミラーを押したり引いたりしながら微調整を行います。
必要に応じて貼り方を再調整し、違和感のない美しい仕上がりを目指します。


仕上げ(シール打ち)
最後に、ミラーと金物の隙間にシリコン(シール)を打ち込みます。
これにより、隙間をなくしてホコリや水の侵入を防ぎ、仕上がりを美しくするだけでなく、ミラーの固定力を補強することができます。
シリコン施工後にマスキングテープを剥がし、最終確認を行ったら、ミラー工事の完了です。

おわりに
ミラー工事は、美観や機能性だけでなく、安全面も考慮した慎重な施工が求められます。
価格だけでなく、施工実績や対応力も確認しながら、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
弊社でもミラー工事のご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。