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さて、今年最初の記事は「フローラガラス」です。
ガラスの中でも、意匠性と実用性を兼ね備えた存在として根強い人気を持つのが「型板ガラス」
その中でも、やわらかな花柄模様が特徴のフローラガラスは、住宅から店舗、公共施設まで幅広いシーンで採用されています。
本記事では、フローラガラスの特徴や魅力に加え、採用時に知っておきたい注意点までを整理して解説します。
目次
フローラガラスとは
フローラガラスとは、型板ガラスの一種で、ガラス表面に花をモチーフとした凹凸模様が施された製品を指します。製造時に溶融ガラスを模様付きのロールで圧延することで、片面に立体的な模様が形成されるのが特徴です。
型板ガラス全般に共通しますが、フローラガラスは光を通しながら視線を遮るという性質を持っています。
そのため、採光とプライバシー確保を同時に求められる空間で、長年にわたり重宝されてきました。

花柄模様が生み出す空間演出
フローラガラス最大の魅力は、規則的でありながらどこか有機的な花柄模様による視覚効果にあります。
透明ガラスでは得られない、やわらかく拡散された光が室内に入り、空間全体に落ち着いた印象を与えます。
特に、
- 昼間の自然光をやさしく取り込みたい場所
- 無機質になりがちな水まわりや室内の間仕切り
- レトロ・クラシックテイストの内装デザイン
といった条件では、フローラガラスの意匠性が空間の質を高める要素として機能します。
単なる「目隠し」ではなく、デザインとして成立するガラスである点が評価されている理由です。
また、クリアだけでなく、様々なカラーバリエーションがあるのも特徴です。


主な使用シーン
フローラガラスは、これまで多くの建築で使用されてきました。
代表的な使用例としては、
- 住宅や施設の採光窓
- 室内の間仕切りや建具
- 外部からの視線を遮りつつ明るさを確保したい開口部
などが挙げられます。
プライバシー性と採光性の両立が求められるシチュエーションにおいて、今なお有効な選択肢です。
フローラガラスの機能面の特徴
意匠性が注目されがちなフローラガラスですが、機能面においても型板ガラスならではの特性があります。
視線を遮る性能
模様による凹凸が視線を乱反射させるため、至近距離を除いて人の輪郭がはっきりと見えることはありません。
採光性
透明ガラスほどではないものの、日常利用に十分な光量を確保できます。昼間であれば照明を必要としないケースも多くあります。
メンテナンス性
凹凸があるため汚れが溜まりやすい印象を持たれがちですが、屋内使用であれば定期的な清掃により大きな問題になることは少ないのが実情です。

採用時に注意すべきポイント
フローラガラスを検討する際には、いくつか注意しておきたい点があります。
まず、強化ガラスではないため、割れた際には通常のフロートガラスと同様に鋭利な破片が生じます。
人が頻繁に接触する位置や、安全性が重視される箇所では、飛散防止フィルムの施工や合わせ加工など、別途安全対策を検討する必要があります。
また近年では、製造中止や流通量の減少により、同一柄のフローラガラスが入手しにくいケースも見受けられます。既存建物の部分交換や補修においては、代替品の検討が必要になることも少なくありません。
まとめ
フローラガラスは、型板ガラスの中でも特に意匠性に優れ、光と視線をやさしくコントロールできる建材です。
実用性だけでなく、空間に表情を与える素材として、今なお価値のあるガラスと言えるでしょう。
新築・改修を問わず、「ただの目隠しでは物足りない」「光の入り方にもこだわりたい」と考える場合、フローラガラスは有力な選択肢の一つとなります。
用途や安全性を踏まえた上で、空間に最適なガラスを選定することが重要です。































