「10月(とう)7日(なん)」は「盗難防止の日」です。
この日に合わせて、今一度防犯対策を見直してみませんか?
窓ガラスやガラスドアは、泥棒が侵入を試みる最も多い箇所です。
通常のガラスは、意外と簡単に破られてしまいますが、防犯ガラスや防犯フィルムを導入することで、家や店舗、オフィスをしっかり守ることができます。
本記事では、防犯ガラスと防犯フィルムの特徴や効果について解説していきます。
盗難防止の日とは、10月7日に制定された記念日で、「とう(10)なん(7)」の語呂合わせから名付けられました。
この記念日は、一般社団法人日本損害保険協会が2003年に制定し、防犯意識の啓発を図ることを目的としています。
防犯ガラスとは?
防犯ガラスは、通常のガラスと比べて割れにくく、侵入に時間をかけさせることで防犯効果を高める特殊なガラスです。
一般的には、合わせガラスと呼ばれる2枚以上のガラスの間に特殊な中間膜が挟まれています。
この中間膜は、ガラスが割れた際に破片が飛び散るのを防ぐだけでなく、侵入者がガラスを破ってもすぐに開口部を作ることができないため、犯罪の抑止力として働きます。
防犯ガラスの強度は、製品によって異なりますが、「CPマーク」が付いているものは、警察庁や消費者庁が推奨する防犯性能が確認された製品です。
このマークは、侵入までの時間を遅らせることに成功した製品に与えられます。
一般的な窓ガラスに比べ、耐久性が非常に高く、窓ガラスを通じた侵入を防ぐための信頼できる選択肢となります。
防犯フィルムとは?
防犯フィルムは、既存のガラスに貼り付けることで防犯効果を高めるガラスフィルムです。
防犯ガラスを新たに設置するよりもコストが抑えられ、手軽に始められるのが防犯フィルムのメリットです。
防犯フィルムも、ガラスが割れた際に破片が飛び散るのを防ぎ、ガラスが破れても簡単には穴が開かないようにする機能を持っています。
泥棒は短時間で侵入することを狙っていますが、防犯フィルムを貼ることで、ガラスが簡単に割れない状況を作り出し、侵入までの時間を大幅に遅らせます。
防犯フィルムには、透明なものや目立たないものが多く、窓の外観や明るさを損なうことなく、しっかりとした防犯効果を発揮します。
また、防犯フィルムを貼ることでUVカット効果や飛散防止機能も得られるため、防犯以外の面でもメリットが多いです。
防犯ガラスと防犯フィルムの違い
防犯ガラスと防犯フィルムの大きな違いは、「取り付けの手軽さ」と「強度」にあります。
防犯ガラスは、窓ガラス自体を交換する必要があるため、工事が必要でコストもかかりますが、その分高い防犯性能が期待できます。
一方で、防犯フィルムは既存のガラスに貼るだけで済むため、簡単に防犯対策を強化できる手軽さが魅力です。
防犯ガラスは耐久性に優れ、CPマークが付いた製品であれば、泥棒が侵入するまでに5分以上の時間を稼ぐことができます。対して、防犯フィルムはガラスの割れを防ぐというよりも、ガラスが割れた後に簡単に穴が開かないようにする役割が強いため、短期間の防犯対策やコストを抑えたい場合に適しています。
どちらを選ぶべきか?
防犯ガラスと防犯フィルムのどちらを選ぶかは、建物の場所やリスクに応じて考える必要があります。
例えば、住宅街や繁華街で窓ガラスが多く、人目に触れる場所にある場合は、コストがかかっても防犯ガラスを採用することが安心です。
また、すでに窓ガラスがしっかりしていて、予算を抑えたい場合は防犯フィルムを貼ることで十分な効果が得られることがあります。
どちらの選択肢でも、防犯効果を高めるためには、定期的な点検やメンテナンスが重要です。
特に防犯フィルムは、経年劣化による剥がれや効果の低下が考えられるため、定期的に確認し、必要に応じて貼り替えることが推奨されます。
防犯対策は「備えあれば憂いなし」
泥棒に狙われるかどうかは、予測することが難しいため、事前の防犯対策が非常に重要です。
特に、窓ガラスやドアガラスは防犯の要となる部分ですので、しっかりと対策を講じておくことが、安心して暮らすための第一歩となります。
盗難防止の日である10月7日を機に、防犯ガラスや防犯フィルムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
これらの対策を行うことで、窓ガラスを狙った侵入を未然に防ぎ、家族や財産を守ることができます。