ガラスの中でも、特に使われることが多い「フロートガラス」と、より衝撃に強い「強化ガラス」は、見た目が非常に似ています。(ほぼ同じです)
結論として、プロであっても一目では区別しにくいことが多いです。
しかし、いくつかのポイントに注意を払うことで、両者を見分けることが可能です。
本記事では、強化ガラスとフロートガラスの見分け方について解説します。
目次
フロートガラスと強化ガラスの違い
フロートガラスは、ガラス製造法の一つである「フロート法」によって作られた板ガラスです。
この製造方法では、溶けたガラスを溶融錫(すず)の上に均等に流し込み、ガラスが自然に広がりながら平坦に成形されます。
一方、強化ガラスは割れにくいよう熱処理を施したガラスです。
フロートガラスを約700℃まで加熱し、その後ガラス表面に空気を吹き付け均一に急冷。
表面に圧縮層をもたせることで強化ガラスになります。
製造工程に違いはありますが、見た目は同じガラスです。
では、これらをどのように見分けるのでしょうか?
ガラスに貼られたシールを確認
強化ガラスには、製造過程で安全性を示すためのシールが貼られていることがあります。
ガラスの端に「強化ガラス」と書かれたシールや、強化ガラスであることを示すマークがある場合、それは強化ガラスになります。
一方、フロートガラスにはこのような印がないのが一般的です。
光の屈折を利用する方法
強化ガラスとフロートガラスを見分ける最も効果的な方法の一つは、光の屈折率の違いを利用することです。
強化ガラスは製造過程で内部に応力が加わっているため、光を通すと特殊なパターンが見られます。
これを確認するために使用するのが「偏光板」です。
偏光板(へんこうばん)は、特定の方向に振動する光のみを通過させるフィルムや板のことです。
通常の光はさまざまな方向に振動する光の波で構成されていますが、偏光板を通過すると特定の振動方向の光だけが通過し、他の方向の光は遮断されます。
偏光板を使った見分け方
強化ガラスを偏光板で挟むと、ガラス内部に虹色の模様が浮かび上がります。
これは、ガラスの表面と内部で応力が異なるため、光が屈折して虹色の模様が現れるのです。
一方、フロートガラスにはこのような模様が見られません。
偏光板を通しても、特に目立った変化は起こらないため、この方法で簡単に判別できます。
衝撃を与えての確認方法
もう一つの方法として、現実的ではありませんが…、ガラスに衝撃を与えることでも見分けることができます。
強化ガラスは風圧、水圧などの外圧に対し、同じ厚さのフロートガラスと比べて3~5倍程度の強度を持っています。
そのため、同じ力で叩いても強化ガラスは割れにくい特徴があります。
割れた際の破片の違い
もしガラスが割れた場合、破片の形状でも見分けることができます。
フロートガラスは割れると鋭利な破片となり、触れると怪我をする可能性があります。
一方、強化ガラスは粉々に砕け散り、破片は比較的丸みを帯びた形状となるため、触っても怪我をしにくいです。
これは、安全ガラスとして強化ガラスの大きな特徴です。
見た目での違いを見分けることは難しい
強化ガラスとフロートガラスは、見た目ではほとんど同じに見えます。
透明度や光の反射の仕方も非常に似ており、人の目では違いを感じることは難しいです。
前述のようなシールや偏光板、衝撃に対する強度の違いなどに注目することで、判別できるようになります。
実際にどちらを選ぶべきか?
最後に、どちらのガラスを選ぶべきかについても触れておきましょう。
一般的な用途ではフロートガラスで十分ですが、衝撃や安全性が重視される場所では強化ガラスが推奨されます。
一番良く見かける強化ガラスは、お店の入り口などに使われる強化ガラスドア「テンパードア」でしょう。
デザイン性、安全性に優れたシンプルなガラスドアです。その他、ガラスのフェンスなどにも利用されます。
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